差別化ではなく理解が鍵 集客の本質

みなさんは普段どんな集客を意識していますか?
SNSで目立つこと? 他店より安くすること?
もちろん、それも大切ですが
実は「差別化しよう」という意識そのものが、
集客を難しくしているケースがあります。
本当に大切なのは、“競い合うこと”ではなく、
“お客様の悩みを、どこまで深く理解できるか”です。
競い合う発想の限界
美容師をしていると、つい周りが気になります。
「あの店がホットペッパーで目立ってる」
「この地域は単価が安い」
「あの人はフォロワーが多い」
…そんな風に、他店と比べる思考になりがちです。
一見、向上心のようでいて、
実はどんどん“自分の軸”を失っていきます。
価格で勝とうとすれば、値下げ競争に巻き込まれ、
技術で勝とうとすれば、いつの間にか「誰のための技術なのか」が曖昧になり、結果疲弊してしまいます。
集客は“戦い”ではありません。 “理解”の深さで選ばれる時代です。
お客様理解へのシフト
では、何を軸にすればいいのか。
答えはシンプルです。
「誰の、どんな悩みを、どんな形で解決するのか」
この一点に尽きます。
たとえば、白髪ぼかしをメニューにする場合。
“白髪が気になる人”ではなく、
“白髪が気になって鏡を見るたびに気持ちが沈む、
でも真っ黒には染めたくない大人女性”――
このくらいまで踏み込めているかがポイントです。
「技術の差」ではなく、「理解の深さ」で伝わる。
それが今の時代の集客です。
お客様は“自分のことを分かってくれる人”を探しています。
商品や技術ではなく、“自分を理解してくれる人”に心を動かされます。


